引き続き、マネシアゲハの仲間、
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オオムラサキマネシアゲハ(Papilio paradoxa telearchus、英名:The Great Blue Mime)です。
2月にチェンマイでカバシタアゲハを長女のおかげで撮影出来てから、いつか撮影したいと思っていたマネシアゲハがこの子です。
図鑑などを見ていても、この子のベイツ型擬態の出来は超一級品。
ツマムラサキマダラ(E.mulciber)やシロモンルリマダラ(E.radamanthus)に擬態した型があるようで、「
タイ国の蝶 木村勇之助コレクション vol.1 2011年」の記述では
「飛翔をはじめ各行動は擬態するマダラチョウに酷似し、自然の状態では区別することは困難である。」とあります。
いつか自然の状態で見てやらなきゃ、と思っていました。
昨日のビロードマネシアゲハを撮影した砂防ダムの上の砂州から2時間後、約1Kmクリークを下った道路とクリークが交差したところにGraphium属のオナガタイマイやマダラタイマイとトガリシロチョウ属が集まった比較的大きな吸水集団ができていました。
たまに、吸水集団の中に珍しい子が混じっていることもあるので、私は吸水集団の方を眺めていました。
クリークの岸近くの浅いところで、一頭離れて吸水していた大きなルリマダラを見に行った同行の
「タイの自然と風景2」のカオヤイさんが、大きな声で「ポンピングしてる」。
浅瀬でポンピングと言ったら、アゲハ?
あわてて行ってみると触角の先が上向き、脚も6本。
マネシアゲハでした。
ポンピングでオシッコを飛ばす距離は、今まで見たことのある蝶のポンピングでは最大でした。
その後、飛びあがってクリークの上を綺麗な翅表の紫色のスポットを見せながら旋回していましたが、そのうち高いところへ飛んで行ってしまいました。
旋回中に見せた、翅表はまさしくツマムラサキマダラでした。
その後約1カ月、毎週のようにペブリ県に出かけて、すでに数千頭のルリマダラの触角と脚を観察していますが、みんな触角の先を下げた4本足の子ばかりです。
次は、シロモンルリマダラに擬態した型も見てみたいですね。
<12/03/18撮影 ペブリ県 V1 1N VR 30-110mm f/3.5-5.6>
<12/03/18撮影 ペブリ県 V1 1N VR 30-110mm f/3.5-5.6>
<12/03/18撮影 ペブリ県 V1 1N VR 30-110mm f/3.5-5.6>
ここから後はポンピングの写真です。
ただ、あわてたのでSSを落とすのを忘れ、SS1/320~1/400秒で撮影してしまったため、オシッコの軌跡は水滴になってしまいました。
オシッコの軌跡を見やすくするために、水面を暗くなるようにレタッチしています。
<12/03/18撮影 ペブリ県 V1 1N VR 30-110mm f/3.5-5.6>
SSが早いので水滴になってしまいましたが、かなり遠くまでおしっこを飛ばしているのが分かるでしょうか?
今まで見たアゲハのポンピングの中では、距離は一番です。
体長との比較でも、スソビキアゲハよりも大きく飛ばしていると思います。
<12/03/18撮影 ペブリ県 V1 1N VR 30-110mm f/3.5-5.6>
<12/03/18撮影 ペブリ県 V1 1N VR 30-110mm f/3.5-5.6>
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テーマ:蝶の写真 - ジャンル:写真
- 2012/04/18(水) 17:20:33|
- アゲハチョウ科
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